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日本祭り=最多の20万人が来場!=日本の多彩な魅力知って=食、芸能、文芸なども=3日間、晴天に恵まれ

ニッケイ新聞 2011年7月19日付け

 コロニア最大のイベント『第14回フェスティバル・ド・ジャポン』(前田ネルソン実行委員長)が15〜17日、サンパウロ市のイミグランテス展示場で開催され、3日間とも快晴に恵まれたこともあってか史上最多となる20万人(主催者発表)が来場した。ブラジル日本都道府県人会連合会(園田昭憲会長)主催。各県人自慢の郷土食をはじめ、舞台では郷土芸能やミスニッケイコンテストなど多彩なプログラム、そして日本文化ワークショップや企業ブースが来場者を楽しませた。

 開場早々、人だかりができたのは、農業婦人連合会(ADESC)、コチア青年連絡協議会、弓場農場などが産地直送の野菜や加工品を販売したブース。さながらフェイラのような活気を見せた。
 屋内会場では、今年の日本祭りのサブテーマ『甦れ!美しき日本』にあわせ、七夕の短冊に書かれた「ガンバレ日本」とのメッセージが飾られたり、千羽鶴を折るブースも設けられた。
 企業ブースで目を引いていたのが100円ショップ「ザ・ダイソー」。冬物衣料やキッチン用品などが人気を博し、展示のみにも関わらず、値段を聞く声が絶えなかった。
 書道、折り紙、押し花のワークショップも人気。コロニア文芸会は、芭蕉の句「古池や蛙飛び込む水の音」のポ語訳56通りを展示し、お気に入りの一句を探す来場者の姿が見られた。
 屋内外2つの特設ステージでは鳥取県人会の傘踊りなど郷土芸能のほか、芸能団体が日頃の練習成果を披露。
 合気道の実演では見事な受身に会場から驚きの声が上がっていた。歌手のジョー平田さんや中平マリ子さんのショーも。
 最終日の夕方から開催された「ワールドコスプレサミットブラジル大会」では、ゲーム、アニメの衣装に身を包んだ出場者が名シーンを再現。非日系の若者を中心に盛り上がりを見せていた。
 終日会場を忙しく回っていた前田実行委員長は、「県人会の皆さんの協力があってこそ。一人一人に感謝したい。テルテル坊主を作った効果もあったかな」と顔をほころばせていた。