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震災復興写真展『甦れ!美しきニッポン』=多くが来場、「希望感じる」

ニッケイ新聞 2011年7月19日付け

 家族の位牌を抱え嘆き悲しむ人々、初めての給食や新品のランドセルを喜ぶ子供たち、涙を流して再会を喜ぶ母娘—。
 東日本大震災の被災地の様子を伝える写真展には多くの人が立ち寄り、目に涙を浮かべる人も多数みられた。
 毎日新聞社提供の写真110枚、日本各地の観光ポスター約40枚を展示、NHKの震災特集番組、各県の観光PRビデオが大画面で繰り返し流された。
 パラー州から訪れたシレーネ・ドナジーアさん(61、三世)は、ほぼ全ての写真と観光ポスターを写真に収めた。「とてもショック。従兄弟がデカセギに行っているので、自分のことのように痛みを感じる」と真剣な表情で語った。
 サンパウロ市在住で香川県出身の50代の女性は、「子供が笑っているのを見ると希望を感じる。早く復興してほしい」と笑顔。
 また、複数の日本語学校から、被災地を支援する思いを込めた絵画・作文約50点が別ブースで展示され、関心を集めた。
 県連の園田昭憲会長は、「ブラジルから多額の義捐金が送られている。写真展を通して、ブラジルの人々に感謝の気持ちを伝えたかった」と話していた。