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ニッケイ新聞 2011年7月20日付け

 三線の鑑定に訪れた岸本吉雄さんは88歳、外間善盛さんは87歳だった。ブラジル、亜国、ペルー、ボリビア、米国を1ヵ月ほど回る今回の長旅で、沖縄県人会は両氏の健康状態を心配したというが、2人とも非常に元気で、全く杞憂に終わった。歓送迎会では、外間さんが踊る姿も。コロニアの皆さんの達者ぶりには日々、頭が下がる思いだが、沖縄の高齢者の方も負けてはいないようだ。
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 三線の鑑定では、型のほかに年代、重量、材質、全長、面の形状、保存状態などがチェックされていた。各部分の長さは「尺寸分厘」で測定。鑑定士の外間氏曰く、「センチメートルでもいいのだが、伝統工芸品なので」。鑑定は沖縄での鑑定と同じ方法で行なわれたそう。『写真で見る沖縄県人移民100年史』の資料収集の過程で、古い三線の存在に気づき、この鑑定の契機を作った宮城あきら氏は、「これだけ『型』が大事だとは思いませんでした」と目を丸くしていた。
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 岐阜県農業高校生実習派遣団。耳子の母県からの来訪とあって方言談義に花が咲いた。「机をつる(運ぶ)」「鍵をかう(閉める)」など、生徒達が標準語だと思っていた言葉が、他県で通じないことに驚いていた。反対に驚いたのは県内でも各地で方言が違うこと。耳子の故郷岐阜市でよく使う「でら(とても)」という言葉は、飛騨地方出身の生徒には意味が分からずぽかんとしていた。