ニッケイ新聞 2011年7月22日付け
県連日本祭り会場に出店されていたMNプロポリス社(和田カルロス社長)のブースには、高々と新商品の紹介が掲げられていた。独創的な商品開発で定評のある同社らしく、特製の蜂蜜が入った抹茶アイス、花粉入りアイス、蜂蜜カンブシ入りアイスの3種類だ。
中でもカンブシ入りアイスは、同社の所在するモジ・ダス・クルゼス市で多く取れるがあまり加工品としての使い道がなかった果実カンブシを活用したもの。
松田典仁顧問(のりひと、74、群馬)によれば、「地元振興のために一肌脱ぐ」と同社幹部が掛け声をかけ、商品化した一品。独特の酸味を抑えつつ適度な甘みが特徴となっている。「市長にも感謝されました。このような商品をどんどん開発していきたい」と松田顧問は意気込む。
これ以外にも、前立腺にいいと言われる花粉入りは、ビタミンを残すために瞬間冷凍したもので、それ自体にほのかな甘みとコクがある。
通常は3レアルでモジ市の同社でしか販売されていない。日本祭りでは好天も手伝って一日当たり500個以上が飛ぶように売れたとか。「最近はメローナばかりで飽きた。こんな変わったアイスなら東洋街でも販売したら」との声も聞こえてきそうだ。