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国内で続く集中豪雨=南大河州の川は13m増水=北東伯でも10人超の死者

ニッケイ新聞 2011年7月23日付け

 先週末(16日)から続く集中豪雨で、リオ・グランデ・ド・スル州では1人が死亡、5万907人が住居崩壊や家具損失などの被害を受けており、少なくとも3市(チラデンテス市、エンカンタード市、ラジェアド市)が緊急警報を発令中と、22日付G1サイトが報じている。
 ポルト・アレグレ市に近いモンテネグロ市では、市内を通るカイ川の水かさがさらに増し、氾濫寸前となっている。少なくとも150世帯が避難しており、一部の住民は22日早朝、小型ボートで救出された。
 州防災局によれば、サントアウグスト市で21日、行方不明となっていた41歳男性の遺体が発見され、今回の集中豪雨最初の死者となった。
 サンセバスチオン・ド・カイ市ではカイ川の水位が13・15メートル上がっており、州当局は、ヴァレ・ド・カイ地域では過去最悪の増水記録と見ている。
 また、20日夜、最大風速120kmの暴風に襲われたパラナ州中西部のメディアネイラ市では、230軒の住宅の屋根がはがされ、何本もの木が倒れた。市防災局は同日から21日にかけ、屋根用の覆いの配布や被害拡大を防ぐために木を切る作業を行った。
 一方、北東部のペルナンブコ州とパライーバ州では、15日から3日連続の集中豪雨に襲われ、26市が緊急警報を発令するなど、多数の市で洪水や土砂崩れなどの被害が出た。
 同地方では、ペルナンブコ州防災局が、土砂崩れなどで9人の死者が出たと発表。パライーバ州政府も、住宅の一部が崩壊して下敷きとなった生後2カ月の赤ん坊の死亡を明らかにしている。19日付G1サイトは、19日までの死者は合計10人、約1万3300人が避難生活を続けていると報じている。
 また、21日付G1サイトによれば、パライーバ州では20日、働く子供達が受ける差別について語るドキュメンタリー映画「クァンド・エウ・クレッセル(僕が大きくなったら)」の主人公で、17日から行方不明となっていたデイヴィソン・フェルナンデスくん(10)の遺体が発見されており、映画監督のエマヌエル・ジアスさんは追悼の意味を込め、20日にカンピーナ・グランデ市のSescで同映画の上映を開始している。