ニッケイ新聞 2011年7月27日付け
ウバツーバ日伯協会(浅井ネルソン会長)は、4月10日に同市で開催した慈善昼食会「連帯のアルモッソ」の売上金2万412・80レアルを20日、東日本大震災義捐金として文協に寄託した。
昼食会には、3千人以上が来場、ヤキソバは約1200食を売り上げたという。
親日家であるエドゥアルド・セザール市長の要望で日本との姉妹都市提携を模索していた日伯協会は、同市と似て風光明媚な海岸を持つ千葉県館山市へ提携を打診。しかし、すでに2都市と提携を結んでいる同市から断りの手紙が届いた。
こうした経緯から、震災後すぐに義捐金を目的とした昼食会を企画、被害があった館山市への寄付を考えていたが、4月下旬に同市長宛に送ったメールへの返答がなかったため、文協へ寄託することになった。
市職員のヘネ・ナカヤ氏、同会の水川浩二、藤村恭介両相談役は、「今回の提携は片思いに終ったが、日本を支援したい気持ちは変わらない」と話し、送り先が決まりホッとした表情を見せていた。