ニッケイ新聞 2011年7月29日付け
『第22回お〜いお茶伊藤園新俳句大賞』の入選者がこのほど発表された。
今年度の応募作品総数は171万2928句。ブラジルからは144人が724句を応募し、内12人計12句が入賞した。立石松男さんが最高齢で97歳。イレネ・マスミ・フケさんが英語の部で当地初の入賞を果たした。入選句は「おーいお茶」のパッケージに掲載される。
入選者は次のとおり。
【英語俳句の部 優秀賞】
Cobwebs/Cover the rusty plow …/Distant time(訳=クモの巣が錆びた鋤をおおう…遠い昔、イレネ・マスミ・フケ、サンパウロ市)
【都道府県賞】
選るはむつかし同じ顔した寒玉子(浦畑艶子、サンパウロ州ジ・ダス・クルーゼス市)
【佳作特別賞】
子も孫も曾孫も全員初笑ひ(佐藤あさ乃、パラー州サンタ・イザベル・ド・パラー市)
韮の花まっすぐ生きる白が好き(大楯エツヨ、パラー州ベネヴィデス市)
【佳作】
晩年の破顔一笑葡萄接ぐ(間嶋正典、パラナ州ロンドリーナ市)
和太鼓の盛り上げ髙きカーニバル(栗原章行、サンパウロ市)
囀りや我が耳右はまだ老ひず(伊津野朝民、サンパウロ市)
一往復の汽車待つ小駅日脚伸ぶ(栢野花影、サンパウロ市)
かきつばた咲く池広し空広し(寺内ユキヱ、サンパウロ州グァタパラ市)
移民とは試行錯誤の幾山河(鹿野三郎、サンパウロ州レメ市)
露の身や全のものに感謝して(立石松男、サンパウロ市)
風鈴のブラジルの風孕み鳴る(廣瀬美知子、サンパウロ州サンミゲル・アルカンジョ市)