ニッケイ新聞 2011年7月30日付け
県連日本祭りの主要イベントの一つ、最も美しい日系女性を選ぶ「ミスニッケイ2011コンテスト」(山井ケンジ司会)が16日夜、屋外メインステージで開催され、サンパウロ州インディアナ市のカミーラ・ライッサ・セザリオさん(18、3世)がサンパウロ州代表「ミスニッケイ・サンパウロ」と全伯代表「ミスニッケイ・ブラジル」に見事選ばれた。
15年前から始まった同コンテスト。09年から日本祭り内での開催となり、日系一の美貌を決める大会とあって、毎年その結果に注目が集まっている。
開場前から客席の前方は各候補者の同級生や家族の応援団で埋まり、プリントしたシャツを着て横断幕を掲げたりするなど、熱の入った応援合戦を繰り広げていた。
山井さんの軽妙な司会でコンテストは進行、審査員はグローボTV局のノベーラに出演する日系俳優ウエムラ・ダニエル、若者に人気のバンドCPM22のジャッピーニャを始め、園田昭憲県連会長や前田ネルソン大会実行委員長、前年度ミスニッケイなど15人が務めた。
全伯の地方予選を勝ち抜いた候補者21人が桃色の揃いの浴衣で現れると会場は一気に盛り上った。ステージ中央で浴衣を脱ぎ、水着で観客にアピールすると、歓声はさらに大きくなった。各々が好みのドレスで登場し、美しさを競った。
結果発表では、始めにサンパウロ州代表8人の中からカミーラさんが「ミスニッケイ・サンパウロ」に選ばれ、その後「ミスニッケイ・ブラジル」の発表に移った。
応援団が各候補者の名前を叫ぶなか、カミーラさんにスポットライトが当たると、信じられないという表情を浮かべた。カミーラさんは本紙の取材に、「家族や友人にありがとうと言いたい」と喜び、「モデルを目指しているが医者になるという夢もあります」と語った。
サンパウロ市から西北に561キロ、人口5千人に満たない小さな町の出身だ。13歳からモデルの仕事を始めており、現在はウノエステ予備校に通っている学生。身長172センチ、体重57キロ、サイズは上から90、63、95センチ。父がポルトガル系とイタリア系の混血で、母が日系だが外見には母方の血がより強く出ているようだ。
ステージでは「折り紙とかの日本文化に加えて、寿司、刺身、ヤキソバとか日本料理を作るのが大好き」と自己紹介し、インディアナ市には日系団体がないため、近隣プレジデンテ・プルデンテの日系コミュニティの活動に参加したいと語っている。
◎
順位は次の通り。
【ミスニッケイ・ブラジル】=カミーラ・ライッサ・セザリオ。プリンセーザ1位=ジュリアナ・モリムラ・ジョルダン(サンパウロ州)。2位=ルアーナ・マツオカ(リオ州)。3位=ジェニファー・ヒデミ・コヤマ(パラナ州)。4位アケミ・フラデ・アラキ(リオ州)。