ニッケイ新聞 2011年7月30日付け
松柏・大志万学院と交流を行なう千葉県君津市立小櫃中学校から、第18回使節団が7月25日に来伯した。
「未来を担う子供たちが他国の子供と交流することが平和に繋がる」と交流を開始、毎年交互に生徒を派遣して今年で38年目を迎える。
今年は3人の中学生、明田紗映(14)、加藤恵(12)、南崎日向子(13)と大学生の三浦ひとみさん(20)が参加、山下善行同校教頭、国際交流推進協議会の加藤美智江さんの6人が来伯、同学院の斉藤永実副校長らと26日に本紙を表敬訪問した。
8月8日までの滞在中、3日間の林間学校で親交を深めるほか、ホームステイも行なう。
「昨年日本に来てくれたブラジルの友達にもう一度会いたかった」と明田さんは参加したきっかけを話し、南崎さんは、「明るくて優しい人がブラジル人のイメージ。皆と仲良くなりたい」と交流に意欲を見せた。
「母が電話でポルトガル語を話すのを小さい頃から聞いていて興味を持った」と語るのは加藤さん。今回同行した日系ブラジル人の母美智江さんの娘。「あいさつくらいなら話せます」とはにかんだ。
第14回使節団員で、現在は上智大学でポルトガル語を専攻する三浦さんは、「教科書には載っていない生のブラジルが見たい」と再来伯を喜び、個人視察でリオやイグアスの滝も訪れるという。
斉藤副校長は、「言葉、国籍は違えど同じ人間として互いに理解し合う気持ちを養ってほしい」と期待を寄せた。