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野村アウレリオサンパウロ市議=活動報告のため来社=「市民の生活向上を優先」

ニッケイ新聞 2011年8月2日付け

 今年2月からサンパウロ市議として4度目の議員活動に入った野村アウレリオ氏(PV、56)が13日に本紙を訪れ、6月までの活動を報告した。
 昨年10月の統一選挙で、PV党首のジョゼ・ルイス・ペンナ元サンパウロ市議が連邦下議に当選したことを受け、繰上げ当選。2年ぶりに市議へ復帰していた。
 現在までに300以上の法案を提出。05年に可決された「水の保全と効果的利用」に関する法案の一部は既に導入されており、「市内1300の学校で、水道の部品交換などで1日3千万リットルの節水が実現した」との成果を話す。
 今年5月からは市内600か所の医療施設で同様の試みが導入されつつあり、「毎月4千万リットルの節水が見込まれる」と期待する。
 市民生活の質向上に取り組む議会内の委員会に所属していることから、「自転車専用道路の拡張など、交通手段に対する長期的投資を訴えてきた」と力を込める。
 イタケーラに建設予定のコリンチャンス・スタジアムの免税(最大4億2千万レ)が可決されたことについて、「教育や医療に使われるべきだった」と述べ、イベントよりも市民生活を優先すべきとの考えを主張した。
 また、東日本大震災被災者への支援、復興への祈りを議会で呼びかけ、文協大講堂(17日)での全宗教ミサ開催に尽力。同日、サウーデ文化体育協会の婦人部長を長年務める金盛巴さんの表彰を推薦、市議会で式典を行ったこともあわせて報告した。