ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | パラナ州=週末の豪雨で橋が崩壊=18市12万人に影響及ぶ

パラナ州=週末の豪雨で橋が崩壊=18市12万人に影響及ぶ

ニッケイ新聞 2011年8月3日付け

 週末の7月30、31日にパラナ州を襲った集中豪雨の影響で、セーロ・アズル市では橋が崩壊したりして1日現在、1万7千人の住民が隔離された状態にあると同日付エスタード紙サイトなどが報じている。
 同州防災局の情報によると、同市では、ドトール・ウリセス市との間の橋が崩壊し、2つの道路(国道476号線と州道92号線)が通行止めとなっているという。
 雨の影響は同州18市に及び、氾濫や地滑り、強風や降雹も確認された。防災局によれば、住宅344軒が破損、13軒が崩壊しており、浸水などで避難した人は595人、住居を失っての避難者も587人いる。停電なども含む集中豪雨の被害者は12万87人に上っている。
 州都クリチバ郊外では地滑りで住宅1軒が損壊し、5人が避難した。
 同州海岸部のパラナグア市では2カ所で川が氾濫し、取り残された住民2人が救助された。3月にも雨の被害を受けたモーレテス市森林地帯では、水に囲まれた25家族を避難所へ避難させるため消防隊も出動。
 また、停電も起き、Sanepar(上下水道会社)は1日早朝、ポンタ・グロッソ市にある二つの取水口のモーター停止を確認。取水作業の停止は、ピタングイ川の氾濫と近隣の市への水の供給停止も招いている。
 Saneparは一刻も早い給水再開のために取水用モーターを移動させており、貯水池の水は病院などに優先的に供給されている。
 また、イグアスの滝も水量が増した事で観光が一時禁止とされた。普段は1秒間に150万リットルの水が流れる所で最高1060万リットルの流量が確認された。