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【ブラジル相撲連盟50周年祝い】南米大会=速さ亜国、パワーブラジル=土俵際ではパラグアイ

ニッケイ新聞 2011年8月3日付け

 24日の南米選手権大会には隣国アルゼンチンから8人、パラグアイから7人の選手団が訪れ、熱い戦いが繰り広げられた。当国からは前日に行われた全伯大会上位の入賞者が出場した。
 アルゼンチンは筋肉質で長身の選手が多く、スピードのある相撲を見せた。パラグアイは日系人を中心としてチーム構成がされ、土俵際での技が光っていた。ブラジルは両国をパワーと体格で抑え、団体は男女ともに優勝を飾った。
 日本選抜に随行する北國新聞の板内良明記者は試合を眺めながら、「力強さに隠れがちだが、型もしっかりしている。玄人好みの相撲を取りますね」と感嘆していた。
 個人では軽量級男子ではアルゼンチンのセバスチャン・ビデラ選手が優勝したものの、他のカテゴリ全てをブラジル選手が1位を独占、開催国の面目を守った。決勝ではブラジル選手同士の対戦が目立ち、重量・無差別女子でシルバ姉妹は決勝で対決、両試合をジャナイナ選手が制した。
 パラグアイから訪れた同国相撲協会の田中政寿会長は、「パラグアイでは非日系の割合が多く、指導者が少ない。その点ブラジルは各地で指導者が育ち、子供達の育成にも熱心で羨ましい」と話し、「選手は負けて悔しいだろうから、もう少し練習を増やさないとね」と笑顔で語った。