運転していたのは誰?=サンパウロ市南部で交通事故死=目撃者証言が錯綜し混乱
ニッケイ新聞 2011年8月4日付け
サンパウロ市南部ヴィラ・マリアナ区で7月23日に起きた交通事故で、ヴィトル・グルマンさん(24)が亡くなったが、誰が運転していたかをめぐって目撃者証言が混乱していると3日付エスタード紙などが報じている。
自宅近所を散歩していたヴィトルさんは、事故車に撥ね飛ばされた後、意識不明の状態で病院へ搬送された。5日間昏睡状態が続いた後、28日に亡くなっており、危険運転致死傷罪の疑いで捜査が進んでいる。
フォーリャ紙のインタビューに対して栄養士のガブリエラ・ゲーレロ・ペレイラさん(28)は、「運転していたのは自分で、コントロールを失ったのが事故の原因だ」と述べており、恋人であるロベルト・デ・ソウザ・リマさん(34)が酔っていたので、運転することを決めたと説明している。
ところが、目撃者でジャーナリストのイングリジ・バジリオさん(48)は、「事故当時、ガブリエラさんは、ヴィトルさんを撥ねた車(ランドローバー)を運転していなかった」と警察に対して証言している。
イングリジさんは、車の所有者であるロベルトさんが運転席に座っていたと述べており、ガブリエラさんは、その上に覆い被さるように倒れていたと話している。
一方、イングリジさんの証言とは裏腹に、現場に最初に到着したという商人のエンリッケさん(30)は、「事故現場に駆け寄ったときには、ガブリエラさんは運転席のシートベルトが外れず、身動きが取れない状態でいた」と証言している。
また、カップルが事故を起こす前に飲んでいたバールの駐車場運転補助員の証言でも、運転していたのは彼女で、「自分が運転すると彼氏を説得していた」と述べている。
事故車は防弾処置の施された30万レアル相当のジープ(4WD)。警察によると、2010年12月からスピード違反などの罰金を滞納していたという。