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ピアウイ州=中山征治さんに春の叙勲=栄えある旭日双光章受章

ニッケイ新聞 2011年8月4日付け

 ピアウイ州政府嘱託補佐官などを務めてきた中山征治さん(71、熊本)は、7月29日晩にパラー州の在ベレン総領事公邸で行われた叙勲伝達式に出席し、栄えある旭日双光章を受け取った。
 当日は中山夫妻に加え、招待者としてファブリシオ・タペティ夫妻(ピアウイ日本文化センター運営審議会副会長)、セルソ・サンパイオ夫妻(陸軍ジャングル歩兵旅団大尉=受勲者親戚)、生田勇治(汎アマゾニア日伯会長)、沢田アルマンド弁護士(受勲者友人)、島川尚三夫妻(北伯熊本県人会長)、宮川一夫夫妻(北伯熊本県人会副会長)ほか報道関係者が出席した。
 小島康蔵領事が叙勲の功績を披露、名井良三総領事の祝辞の後、勲章、勲記が中山氏に伝達された。島川熊本県人会長と生田汎アマゾニア日伯協会会長が祝辞を述べた。
 中山さんは1940年生まれ、54年9月、両親と共に14歳で日本からサンパウロ州バウルーに移住。サンパウロ大学大学院を終了後、ピアウイ州政府で勤務、現在も嘱託として在職している。
 留学説明会などの調整を中心となって行い、ピアウイ州から在ベレン総領事館に対して、多数の日本への文部科学省留学生候補者を推薦、これまでに27人が訪日した。また国際協力機構(JICA)研修生としては、80人が訪日している。
 83年以来、在ベレン総領事館と連絡を取りつつ、ピアウイ州に於いてこれまでに日本文化週間を13回実施した。
 また、85年、ピアウイ州政府と調整し、同州南部のセラード地域に日系移住者47家族、計150人の移住に携わり、その後の対応にも奔走し、さらに、日本企業のピアウイ州への進出調査などにも尽力した。以上のような功績で今回の叙勲となった。
 浦島郁夫熊本県知事の祝辞として、「中山様が多くの苦難を乗り越えてブラジル日系社会に貢献された偉業の数々は、多年にわたる御苦労の賜物であり、熊本県民の大きな誇りでございます」などという言葉が披露された。記念撮影が行われて、なごやかに歓談した。(パラー州通信員=下小薗昭仁)