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黒人の国立大生1割以下=特別枠採用で中流増加も

ニッケイ新聞 2011年8月5日付け

 特別枠利用や国立大学の増設により、C、D、Eクラスの家庭出身の国立大学生が増えたが、黒人学生の数はまだ1割に届かず、先住民学生の割合は低下したと3日付エスタード紙が報じた。
 受験時に肌の色や公立校出身か否かを申請させて適用する特別枠は、黒人や先住民、低所得者子弟が、白人や私立校出身者より有利な条件で合格できるよう採用されたもので、Cクラス以下の家庭子弟は、03、04年調査時の42・8%から43・7%に増えた。
 一方、特別枠の恩恵と北伯、北東伯に国立大学が増設された事で増えた黒人や褐色学生は8・72%と32・08%で、計40・8%。04年の調査では5・9%と28・3%だった事を考えれば大きな前進だが、黒人や褐色人口が50・74%という数字と比べれば、格差はまだある。
 黒人学生増加が目立つのは人口比と大学増設を反映した北、北東伯で、北伯では04年の6・8%から13・4%に、北東伯では8・6%から12・5%に伸張。
 人口比率は増えたはずの黄色人学生は4・5%から3・06%、先住民学生は2%から0・93%に割合を落とした。