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黄色の服で著作権侵害=CBFがコカコーラを訴訟=損害賠償金の支払い命じる

ニッケイ新聞 2011年8月9日付け

 ブラジル代表が使用する黄色のユニフォームの著作権を侵害しているとして、CBF(ブラジルサッカー連盟)がコカコーラ(ブラジル社)を訴えている件で、リオデジャネイロ市の裁判所は損害賠償金の支払いを命じたと7日付フォーリャ紙が報じている。
 問題となったのは2010年に国内で放送されたコマーシャル(CM)で、元ブラジル代表のベベト選手、ビロビロ選手、ダダ・マラヴィリャ選手の3人が、CBFを象徴する胸のロゴ(紋章)が付いていない黄色のユニフォームを着て映っているもの。
 賠償金額は裁判所によって定められていないが、コカコーラのCM作成費用に応じて計算される。
 CBFは、「CMの映像ではコカコーラがいかにもブラジル代表のオフィシャルパートナーであるかのようなイメージと結びつける」と著作権侵害の根拠を説明。判決によると、どのような企業またはグループであっても、黄色のユニフォームを着た選手を関連付けてはいけないという。
 一方、コカコーラは、「CMでは青のパンツの代わりに緑を使用した。黄色のTシャツからブランドを特定することはできない」と述べており、CBFがサッカーに関連するすべての所有者と見なされてはいけないと話している。
 コカコーラは長年CBFのスポンサーだったが、現在、ラテンアメリカ最大のビールメーカーであるライバル社アンベブ(Ambev)のガラナ・アンタルチカがスポンサーとなっている事情もあるようだ。
 今回のようなケースは初めてではなく、国際ブランドのマスターカードとビール会社のペトロポリスもCBFによって訴えらており、連邦カイシャ・エコノミカは警告を受けている。
 日本のゲーム会社コナミはサッカーゲームの「プロ・エボリューション・サッカー」を製作する際にこの点に注意を払っており、ゲーム内のブラジル代表のユニフォームには緑と白色を使用している。