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キリン買収差し止め請求=裁判で仮処分一部認める

ニッケイ新聞 2011年8月9日付け

 日本のキリンホールディングス(HD)による国内2位の酒類・飲料メーカー、スキンカリオールの買収をめぐり、サンパウロ州裁判所は4日、買収に反対する一部創業者一族の仮処分申し立てを部分的に認める判決を下したと5日付G1サイトが報じている。
 判決では、スキンカリオール株50・45%を保有するアドゥリアノ氏とアレクサンドゥレ・スキンカリオール氏兄弟の持ち株会社、アレアドゥリ(Aleadri)の販売を一時差し止め。また、1日(日本時間2日)に起きた買収に至るまでの交渉内容を5日以内に全面開示するよう求めている。
 株式売買に関する取引に関与しないよう裁判所が今回スキンカリオール兄弟に申しわたしており、遵守されなかった場合、10万レアルの罰金が科せられる。
 今回の買収に反対していたのは、スキンカリオール株49・55%を保有するアドゥリアノ氏の従兄弟であるジルベルト・スキンカリオール氏で、株式売却の際に他の株主に優先交渉権を与えず、事前通知がされなかったとして、株主条項違反を訴えており、法的措置も検討すると表明していた。
 一方、5日の決算説明会でキリンホールディングスの三宅占二社長は、事業拡大計画は依然進んでいると話しており、「さらなる事業買収によって来年成長する計画だ」と述べている。また、スキンカリオールの件については、残りの株をジルベルト氏から買収することも一つの道だと明らかにしており、「少数株主とは良好な関係を維持したい」と話している。
 しかし、残り株を買収することになれば、価格の上乗せなどを要求される可能性もあり、既に高額だった39億5千万レアルの買収額がさらに上がることになる。

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