ニッケイ新聞 2011年8月10日付け
ビラ・カロンで6、7日に開催された第9回沖縄祭り。午後9時にステージのプログラムが終わり、祭りはお開き…なんてことが沖縄の催しで起こるはずもなく、バンカの裏では沖縄県人会ビラカロン支部の人達がカラオケの機械や三線を持ち寄り楽しい宴が始まった。ウチナーグチに混じるポルトガル語がなければ、沖縄にいると錯覚してしまいそう。
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沖縄タイムスを読んでいると、イペーに関する投稿があった。うるま市にある「イッペー通り」のことについて書いてあり、県内にあるイッペーの会の尽力にも触れている。気になったのは、文章のどこにも南米原産などとは書いておらず、通りが黄金色で染められることを喜び、様々な人の力添えがあったことに触れている。サイトを調べてみると、イペーが沖縄に植樹され始めたのは約30年前であるらしい。「ブラジルの国花である」などと言った冠をつけなくてもいいほど、すっかり沖縄の地に馴染んだイペー。当時の植樹事業に携わった人も喜んでいるだろう。
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本日の紙面で紹介したが、食品模型の専門家、菅森弘昌さんによる講演が先週行なわれた。レストランでメニューを分かりやすく見せるのが模型の本来の目的だが、日本では携帯ストラップに仕立てるのが人気だ。お好み焼き、天丼、カレー、梅干、カキ氷、指でつまめる小ささだが、実物の模型さながらリアルな作りで模型グッズ専門店まである。おかげで若い女性の業界入りが増えているという。