ニッケイ新聞 2011年8月11日付け
米国連邦準備銀行(ブラジルの中央銀行に相当)が現行金利を13年まで据え置くと発表した9日に5・10%上昇したボヴェスパ指数は、10日に再度下落した後、午後からは上昇に転じた。
米国の金利据え置き発表が米国証券市場を好転させ、9日のナスダックは5・29%、ダウ・ジョーンズも3・98%上昇。この影響でボヴェスパも5・10%上げ、10日のアジア市場も上昇に転じた。
ところが、欧州市場はフランスの格付引下げ懸念などでイタリアの6・65%を筆頭に、強い下落を記録。
これを受け10日午前中は下落していたボヴェスパの様子が変わったのは同日午後。フィッチが仏国債格付けをAAAで維持と発表した事やOGX社収益が予想を上回った事などで、5万ポイント近くまで落ちた後徐々に戻し、午後3時26分現在1・79%上げて5万2065ポイント。
世界的には2度目の景気後退を懸念する声が出ているが、ジウマ大統領は10日の与党リーダーとの会合にギド・マンテガ財相を招いて政府の方針を説明させるなど、沈静化に務めている。