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人騒がせな紙幣のシミ=防犯インクが原因は5%

ニッケイ新聞 2011年8月12日付け

 現金自動預け払い機を狙う強盗事件が多発し、防犯用のインクが吹き付けられた紙幣流通が問題となっているが、紙幣のシミの大半は口紅などが原因と11日付フォーリャ紙が報じた。
 自動預け払い機を壊そうとすると濃いピンクのインクを吹き付けるという防犯装置が増え、中銀がピンクのシミ付き紙幣は交換しないと通達後、年金が使えなくなったとか、店での支払いや現金振込みで問題発生といった苦情も相次いだ。
 犯罪に無縁の人がシミ付き紙幣を受取った場合は銀行に申し出れば交換してもらえる可能性があるため、6月だけで2万2千枚、5〜7月では計2万8千枚のシミ付き紙幣が銀行に持ち込まれ、シミの原因解析のために中銀に送られた。
 ところが、中銀によれば、防犯インクによるシミは僅か5%で、残りは口紅やカラーペン、赤チンなどによるものである事が判明。防犯インクによるシミなら貨幣価値を失うが、それ以外のシミの場合は払い戻されるため、2万7千枚近い紙幣は換金されたはずだ。
 犯罪者が紙幣の染み抜きを行った跡も発見されており、防犯インク以外の防犯装置が必要になりそうだが、自動預け払い機で引き出した紙幣にシミが付いていた時などはぜひ銀行で手続きを。

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