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老ク連大会・芸能祭=若さ溢れるお達者ぶり=参加20支部が69演目=約700人が拍手おくる=宇野妙子元シニアも講演

ニッケイ新聞 2011年8月12日付け

 ブラジル日系老人クラブ連合会(五十嵐司会長)が主催する、「第35回老人クラブ大会・芸能祭」が6日、ブラジル日本文化福祉協会大講堂で盛大に開催された。会場には約700人が詰め掛け、69演目のプログラムで一日を楽しんだ。

 芸能祭は午前と午後に分けて行われ、主にサンパウロ州内から20支部が参加、個人、団体で民謡、踊りなど、日頃の練習の成果が披露された。
 現在同会の会員は約3千人、平均年齢は79歳だという。五十嵐会長は、「一般の会員が集まるのは年に1回だけ。皆さんとても元気ですよ」と顔をほころばせる。
 講堂前のサロンでは、会員や業者が約30のバザーを出店、衣料や古本、古ビデオ、惣菜、菓子類、健康関連商品などを販売、午前中から混雑を見せていた。
 午前中に行われた開会式には、在聖総領事館の小林雅彦首席領事、JICAサンパウロ支所の村上ヴィセンテ企画・調整班長、林まどか文協副会長、永山八郎援協第2常任理事、吉岡黎明救済会会長らが出席した。
 先亡会員への黙祷、老人クラブの歌斉唱に続き、五十嵐会長は、「出演者同士で友好を深め、自由でくつろいだ演技を披露してほしい」と挨拶。
 05年から2年間、JICAシニアボランティアとして老ク連でレクリエーション指導を行い、先月に再び来伯、活動中の宇野妙子さんが『健康な高齢者を目指して』という演題で講演した。
 「皆さんに会いたくて戻ってきました!」と宇野さんが挨拶すると、会場が大いに沸いた。講演では、健康に過ごす秘訣として大きな声と笑顔で挨拶すること、自分のペース、体力に合わせて歩くこと、毎日バランスの取れた食事を摂ることなどの大切さを説いた。
 また、脳を活性化するゲームは盛り上がり、あちらこちらで笑いが起こっていた。
 その後、老ク連教養教室の発表が行われた。コーラス教室の皆さんは、故・小野寺七郎氏が作曲した最後の2曲だという『熟年賛歌』、『人生これから』など4曲を披露した。
 サンカエターノから仲間と訪れ、日本舞踊を習っているという岩崎ときわさん(93、山梨)は、「宇野さんの講演は良かった。今日は姪が発表するので応援に来ました」と元気に話していた。