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増える日本食の売店=パン屋でも手巻き寿司
ニッケイ新聞 2011年8月13日付け
サンパウロ市には数多くの日本食レストランが存在するが、最近ではガソリンスタンドやパダリア(パン屋)などといった一風変わった場所でも日本食が販売されていると11日付エスタード紙が報じている。
異色の組み合わせの一例は、同市南部ジャルジンス区のパダリア・セント・エチエネ。手巻き寿司や寿司の盛り合わせなどといった日本食の販売を開始して以来、定番メニューだったハンバーガーは売上トップの座を奪われた。
セント・エチエネは市内に3店舗あり、既にアルト・デ・ピニェイロス店でも日本食が提供されている。来月からはヴィラ・マダレナ店でも開始される予定で、共同経営者のエジソン・リコ氏によると、毎日300個以上の手巻き寿司が各店舗で売れているという。
売上トップ3は、1位に手巻き寿司、2位にハンバーガー、3位に寿司の盛り合わせとなっている。
また、パライゾ区のガソリンスタンド内の日本食店ブト・エクスプレッスでは、手軽に食べられる手巻き寿司を注文する人が多く、時間のない人達の人気を集めている。
「これまで時間が無いときには、カロリーの高いファーストフードで済ませていたが、今では健康的なものを食べている」とルシアノ・エンジェルさん(36)は述べている。
大手スーパー、ポン・デ・アスーカルでは、17店舗に新しく寿司バーが設けられ、「売上が既に50%も伸びた」と商業開発のメッギ・フェリッペ氏は話している。