ニッケイ新聞 2011年8月13日付け
南マット・グロッソ州カンポ・グランデに住む35歳の主婦が10日、12歳の息子が学んでいた学校の生徒5人を傷害罪で告訴したと11日付G1サイトが報じた。
今年初め、14歳の級友が授業を邪魔したと校長に訴えたのがきっかけで始まったいじめは、12〜14歳の生徒5人によって執拗に繰返されていたが、9日も怪我をして帰って来た息子を見た母親は転校を決意。
翌日、両親と共に学校に行った息子が校長を前に語る話で、7カ月続いたいじめの実態を初めて知った母親は「地面が割れて突き落とされた気がした」と述懐する。
教室でも繰返された暴行は、殴る、蹴る、鉛筆やナイフなどの鋭利な物で刺すなどで、「がり勉野郎」と呼びはやされた事もあったという。
親や教師に言えば校外に出たところで殺されるかもしれないとまで思った少年は、昨年居た学校でいじめられて起きた〃うつ〃治療のための薬も服用中だ。11日に法医学研究所で身体検査などを受けた少年は、2度目の転校が決まった事について「今度の学校では友達も出来ると思うよ」と前向きに語っている。