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静岡県磐田農業高校=生徒ら8人が研修訪問=静岡県人会が後援

ニッケイ新聞 2011年8月23日付け

 静岡県立磐田農業高等学校が実施する「第2回ブラジル生徒派遣交流事業」の訪問団が17日に来伯、9日間サンパウロ市に滞在する。
 寺田知可、石山凛子さん、池ヶ谷孝副校長、二村薫教諭、同校卒業生の永田新次郎、柴田敏宏、石野泉さん、静岡県議員の安間英雄さんが17日、静岡県人会の杉本教雄会長らと共に弊社を表敬訪問した。
 ブラジル人は同市に5千人、同校には10人が在校している。
 永田さんが会長を務めるOB会は16年前から度々来伯し、同県人会と交流を重ねてきた。その折に、同県人会名誉会長の鈴木静馬さんが静岡県知事に生徒の派遣を提案、05年に第1回が実施された。
 サンパウロ州立大学付属ジョゼ・ボニファシオ農業技術校を訪れるほか、農業施設の視察や史跡、観光名所の見学も予定する。
 杉本会長は、「こうして交流できることを大変嬉しく思う。多くの日本人と手を取り合って輪を広げたい」と歓迎の気持ちを述べた。
 「将来は農大進学が夢」という寺田さん(18)は、「コーヒー園など農園を見たい。滅多にない機会を生かして様々な経験をし、成長したい」と語った。
 石山さん(16)は、「遥かに広いこのブラジルで、どんな農業が営まれているのか知りたい」と意気込んだ。
 帰国後、2人は今回の研修について報告書をまとめ、さらに研究発表会で全校生徒に発表する。
 鈴木名誉会長は、「これからはもっと多くの生徒を派遣し、ブラジルについて知ってもらいたい」と希望を語り、永田さんも、「10人の派遣を実現できるよう、帰国したら運動を始める」と力を込めた。