ニッケイ新聞 2011年8月24日付け
サンパウロ市ボベスパ(証券取引所)で行われた競売で22日、インフラメリカ・コンソーシアムが大ナタル圏サンゴンサロ・ド・アマランテ空港の建設、維持、運営権を1億7千万レアルで落札と23日付エスタード紙などが報じている。
エンジェヴィックス・グループ(Engevix)とアルゼンチンのアメリカ・コーポレーション(Corporacion America)によって形成された同コンソーシアムが出した金額は、Anac(民間航空庁)が規定した最小額を228・82%上回るもので、主な競争相手だったブラジル空港コンソーシアムの1億6600万レアルを超えた。
Anacによると、同コンソーシアムは契約締結後3年以内に空港工事を終わらせないといけない。契約締結は今年11月の予定のため、工事完了は2014年のW杯後となるが、Anacはイベント前に工事が終わることを期待している。
一方、エンジェヴィックス・グループのジョゼ・アントゥネス・ソブリニョ氏は、その可能性を保証しないまでも、可能な限り早いペースで工事を進めると明らかにしており、「W杯は私達にとっても一つの目標だ」と述べている。
入札規定によれば同コンソーシアムは工事期間を含め、28年間空港を運営する権利があり、投資総額は6億5千万レアルが推定されている。
サンゴンサロ空港の競売には四つのコンソーシアムが参加したが、「クンビッカ(グアルーリョス)やヴィラコッポス(カンピーナス)、ジュセリノ・クビシェッキ(ブラジリア)の3空港民営化に興味を示す企業はさらに増えると専門家は見ている。政府側は、2014年のW杯で恥をかかないためにも、今年中にこれら空港の民営化の競売を行う予定だ。