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暴言吐く警官が問題に=負傷した容疑者に「早く死ね」
ニッケイ新聞 2011年8月27日付け
警察官に撃たれ苦しみ悶える強盗犯2人に軍警が暴言を吐く様子を撮ったビデオが流れた件で25日、軍警司令官が2008年5月9日の犯行当時、現場に駆けつけたはずの警察官10人を特定したと26日付フォーリャ紙が報じている。
24日に同紙が公開したビデオには、銃弾を受け苦しみ悶える強盗犯2人に、暴言を吐き、脅迫する警察官の姿が約1分間映っている。
録画された2人の負傷者はチアゴ・シルヴァ・デ・オリヴェイラ容疑者と当時16歳だった少年で、軍警によると、彼らはサンパウロ市東部の会社から小切手帳と携帯電話2台、525レアルを盗んでいたという。
地面に横たわり口から泡をふくオリベイラ容疑者には、「そうやってのたうち回っていろ、売女の子め!」との侮蔑の言葉。その横に倒れていた少年には、「お前、まだ死んでないのか? 運が良かったな。搬送中に死ぬといい」と別の警察官が言っている。
軍警司令官によると、オリベイラ容疑者は病院へ搬送されたが、3日後に亡くなった。少年は現在も生きているが、当時の警察官らを認識できないと話しているという。
事件に関わった警察官によると、発砲したのは市警備隊のアンドレ・ペレイラ・アルヴェスさんで、軍警が現場に着いた時には強盗犯らは既に負傷していたという。現場に駆けつけた警察官の名前は発表されてないが、現在調査を受けている。
「市民はこういった警察官の犯罪者に対する暴力的な行動を支援するべきではない」と市警のマルコス・カルネイロ・リマ司令官はコメントし、警察官に犯罪者を殺す資格はないし、認めれば行動のパラメータを失うことになりかねないと説明している。