リオ市=路線電車が脱線し横転=電柱と衝突し5人が死亡=メンテナンス不足が原因か?
ニッケイ新聞 2011年8月30日付け
ボンジーニョと呼ばれて親しまれているリオ市サンタテレーザの路面電車が27日に脱線事故を起こし、5人死亡、57人負傷の大惨事となったと28日付エスタード紙などが報じている。
パウラ・マットスからセントロへと向かっていた路面電車は午後4時頃、ラルゴ・ド・クルヴェロの下りカーブで脱線し横転、その状態のまま50メートルほど離れた電柱と激突した。
衝突で屋根は剥ぎそがれ車両は大破。車体の残骸から10メートル離れた所まで飛ばされた遺体もあった。
運転手のほか、63歳と56歳の夫婦、12歳の少女、43歳女性の計5人が亡くなった。乗客には国内外の観光客も多く、手当てを行った医者によると、アメリカ人やフランス人、ポルトガル人もいたという。
事故が起きた路線では5台の電車が使われており、3台は新型のVLT(ライトレール)だが、残る2台は古いもの。今回脱線した車両は古いもので、事故当日の朝も問題が発生し、バスと衝突事故を起こしていた。
路面電車は40人乗り(32席+8人立ち乗り)のものだったが、事故発生時、車内には62人も乗っていた。
事故当初は、定員オーバーが原因と考えられていたが、現場にブレーキの跡が無かったことや、車体の一部がネジではなく針金で止めてあったこと、一部乗客が運転手は手を打とうと必死だったが思うように動かず、パニック状態だったと証言していることなどから、リオ州建築技師協議会(CREA‐RJ)は、事故の主要原因として、車両のメンテナンスの欠如を指摘している。
メンテナンスに関しては、29日付フォーリャ紙が、リオ州政府が路面電車の保守作業費の支払いを一時停止していたと報じている。
同紙によると、リオ州政府は事故が起きる9日前から車両のメンテナンスを専門に行っていた会社への支払いを停止していたという。
18日付「ジアリオ・オフィシアル」によれば、TEC(州会計検査院)の監査で契約内容に不審な点が指摘されたことが支払い停止の原因。車両14台の近代化期限も、8月12日が2月8日に延期されることも発表されていた。
今回の事故により、路面電車サンタテレーザ線は無期限で運行を中断。現場検証は既に行われており、30日以内に報告書が提出される。