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東西南北

ニッケイ新聞 2011年8月30日付け

 リオデジャネイロで行われていた総合格闘技のUFC134最終日の27日、日本の岡見勇信(30)対アンデウソン・シウバ(36)のミドル級タイトルマッチが行われた。岡見には日本人初タイトルの期待もかかっていたが、地元のアンデウソンが第2ラウンド2分7秒でTKO勝ちした。アンデウソン選手は、第1ラウンド終了間際に岡見の後頭部に左のハイキックを決めた。第2ラウンドには右のジャブで岡見に尻もちをつかせ、ノーガードで挑発、続いて右フックを決めて崩れ落ちたところにパンチを連打し、レフリーストップがかかった。9度目のタイトル防衛に成功したアンデウソン選手は世界最強の男の座を守ったわけだが、勝利のインタビューに答える彼の女性のような声にはビックリした。
     ◎
 ブラジル全国選手権のフラメンゴ対ヴァスコ・ダ・ガマ戦で28日、ヴァスコのリカルド・ゴメス監督(46)が試合中に脳内出血(AVC)を起こし、病院へ搬送された。後半開始直後に気分が悪くなった監督は、ベンチに腰をかけたまましゃべることが出来ず、完全な自発呼吸ができない状態に陥って救急車で病院に搬送された。出血を止める緊急手術が行われたが、状態は深刻だと担当医はコメントしている。同監督が脳内出血を引き起こしたのは2度目で、2010年2月にも試合後に倒れていた。