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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2011年9月6日付け

 日本ではあり得ないことだ。図書館があり、住民の散髪や誕生日会を行い、果ては身分証明書の取得手続きを支援する交番がサンパウロ市にはある。
 北米の制度の検討を経て、日本の交番制度を適応させる取り組みが05年に開始し、サンパウロ市を中心に浸透した結果だ。
 「住民が警察官にチャオ!と挨拶しているのを見て、驚きましたよ」と丸山公一警部。日本で交番に行くのは道を尋ねたり、盗難に遭ったときに被害届を出す時くらい。悪いことはしていないのにどうも身構えてしまうのが日本の交番だろう。
 ブラジルの交番はまるで公民館のようで、それまで定着していた「怖い人」という軍警のイメージは完全に変わったようだ。
 交番が行う社会奉仕活動としては行き過ぎている感もあるが、厳しさと優しさの両方を兼ね備えた警官がもっとブラジルに増え、治安改善に繋がればと願う。(詩)