ニッケイ新聞 2011年9月9日付け
サンタカタリーナ州は7日から強い雨に見舞われ、少なくとも20の市で土砂崩れその他の被害が出ていると8日付G1サイトが報じている。
同州では、8月の始めからの降水量が例年の3倍に達しており、北部のコルパー市やプレジデンテ・ジェツリオ市、ジョインヴィーレ市などで土砂崩れが発生し始めた。
現時点では死者などの報告はないが、コルパーではトラクターが土砂に流される場面も録画されている。また、イタジャイ渓谷ではイタジャイ・アス川の増水が続き、15時現在7メートルの水位は18時には10メートルに達する見込みだ。
川の増水や土砂崩れ、道路の防護壁倒壊などで、浸水被害や停電などの被害を受けている住民は9千人を超えた他、州道456号線がアニタ・ガリバルディ付近、同301号線もジョインヴィーレとカンポ・アレグレ間が一時寸断された模様。フロリアノポリス近郊サントアマロ・ダ・インペラトリスでは、マチアス川にかかる木の橋が流される恐れがあり通行が規制されている。同州を襲っている強い雨は10日土曜日まで続く見込みだという。