ニッケイ新聞 2011年9月10日付け
ブラジル日本アマチュア歌謡連盟(NAK、北川好美会長)は東日本大震災義捐金として83万7千円を日本のNAK東北連合会(正木彰会長)に寄付した。
7月末に北川朗久名誉会長が来社、6月16日に宮城県仙台市秋保温泉で行われた贈呈式に出席し、正木会長ほか連合会員30人に義捐金と寄せ書きを手渡したことを報告した。
義捐金はブラジルNAKのバルエリ、アチバイア、グァタパラ各支部のほか、静岡・佐賀両県人会歌謡教室、各支部歌謡教室から集められた。
「顔を合わせてブラジルからの応援の気持ちも届けたかった」と話す北川氏。NAK東北連合会とは3月6日にサンパウロ市で開催された第4回NAK世界アマチュア歌謡祭に13人が出席した際に交流を深めた。その後一行は9日に帰国し、直後に被災していた。
北川氏は連絡を取り続け、無事を確認したものの、正木会長の自宅兼事務所が全壊し、流されてしまったという。「更にその後、南仙台の会員3人が亡くなったと聞きましてね」と悲痛な面持ちで話す。
「それでも歌が作った絆は永遠。これから生活していくためには、悲しんでばかりはいられない」と、再会を果たした会員達と長淵剛の『乾杯』を合唱したという。会の終わりには東北の会員から感謝の寄せ書きを贈られた。