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浜松市=日伯運動会、10月開催!=市制百周年の記念行事に=ブラジル外務省も協力=児玉氏「より深い絆築きたい」

ニッケイ新聞 2011年9月15日付け

 日伯関係の新たな一歩——。静岡県浜松市で10月9日、地元住民やブラジル人約700人を集めた「日伯運動会」が開催されることがこのほど決まった。同市は1万8千人のブラジル人が住む日本最大の集住都市。今年7月1日に市制百周年を迎えたことから、日伯交流協会(08年発足)が記念行事として同企画を申請していた。ブラジル外務省も協力する。同協会の副会長で、実行委員長も務める児玉哲義氏は、「ブラジル人と日本人のより深い絆を築ければ」と意気込んでいる。

 市は地元の魅力や誇りを分かち合うことを目的に、市民や地域、民間企業が記念事業を企画・運営し、市が補助金を助成する「100夢プロジェクト」を公募。
 同運動会は、年間を通じて、音楽やスポーツ、演劇・文化、自然体験、地域づくりなど多岐にわたって認定された150事業のうちの一つ。
 児玉実行委員長によれば、同地領事館を通じてブラジル外務省も協力する。今年4月に訪日したパトリオッタ外相からも「運動会を通して日伯交流を深めてほしい」と激励を受けたという。
 運動会は10月9日、市立元城小学校で開催され、市内や周辺地域のブラジル人学校、公立学校の生徒、教師、父兄ら約700人の参加を予定。
 ラジオ体操、徒競争、リレー、親子玉入れなどが行われるほか、アトラクションとして和太鼓、カポエイラ、空手の実演もある。
 また、子供たちを対象にした運動会で使用する飾りを作るワークショップや「私と浜松と未来」をテーマに描いた作品、歴史パネル展も。
 児玉実行委員長は、「移民が異文化の壁を忘れて楽しむための娯楽として開催され、親睦を深めた」とブラジルでの運動会の歴史を振り返り、「現在では〃UNDOKAI〃として地域住民も参加するイベントとなった」と続け、文化交流のきっかけとして期待している。
 今後も継続して、年に一度のペースでの開催を予定するという。