ニッケイ新聞 2011年9月16日付け
16日で、2014年のサッカーW杯の開幕まで1千日となったが、いまだにスタジアムの建設ペースは期待されていたものに達していないと15日付エスタード紙が報じている。肝心の観光大臣が交代劇を演じるなど、外国人観戦客受け入れ態勢は整ったとはいいがたい状況にあり、今後の工事加速に国民の期待が集まっている。
連邦政府は14日、国内のW杯への準備状況についての報告書を発表した。国際サッカー連盟(FIFA)の見方は楽観的なものだったが、全てのスタジアムの建設が始まっているとはいえ、空港や港湾の建設が始まっていない開催地もあり懸念されている。
政府は五つ(リオデジャネイロ、ベロ・オリゾンテ、ポルト・アレグリ、クイアバ、レシフェ)の開催地のみが建設を開始しているとみているが、期限内に建設を終わらせるために300億レアルの資金をそのために投入する見通しを発表している。
社会経済開発銀行(BNDES)が23億レアルの契約に署名したことにより、各スタジアムが4億レアルまで借りることができるようになり、建設が段階的に加速されると期待されている。