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ジウマ大統領国連演説へ=桧舞台に華やかに登場=米、仏、英、墨首脳と会談

ニッケイ新聞 2011年9月17日付け


 ジウマ大統領が来週水曜日(21日)に米国ニューヨークで始まる第66回国連総会の開幕講演をして、国際舞台に華やかに登場すると16日付けG1サイトなどが報じている。その合間には40カ国からの会談申し入れがあったのを厳選して、4カ国代表とのスケジュールが組まれた。
 18日にニューヨークに向けて出発するジウマ大統領はその日仕事はせず、公式日程は19日(月)朝の慢性病に関する国際会議への出席からとなる。
 ここでブラジルでの公衆衛生政策の経験を講演する。健康問題は大統領が常々、政策の中で力を入れている点だ。以前から暫定金融取引税(CPMF)を復活してSUS財源にするアイデアを主張する大統領だけに、その意見が改めて開陳される可能性があるようだ。
 同日午後からは、国連の一部会である、女性の政治への参画に関する会議に出席する。
 翌20日は午後1時半からバラキ・オバマ米国大統領と会談する。ジウマ大統領は、金融危機に対する米国の対応を批判している立場から、「投資を刺激するような政治的な決断」や「国民の借金体質の〃リサイクル〃」を迫るとの予測が出ている。
 会談後はオバマ大統領と共に、透明な予算編成や政府機密資料の公開簡易化などの内容を含む「開かれた政府への協力」という文書に著名する予定だという。
 ジウマ大統領はその時の演説で、終戦直後の1946年や、軍事政権中である1988年などの極秘文書の公開についての考えを述べると共に、政府関係の永久機密文書をなくすような取り組みに関しても語るとの予測が出ている。
 その後、メキシコのフィリペ・カウデロン大統領と会談する。晩には、ウッドロウ・ウィルソン国際センターからジウマ大統領に栄誉ある「公共サービス・ウィルソン賞」が贈られる。
 21日午前8時半に国連総会が開幕し、9時からジウマ大統領は190カ国の代表者を前にした桧舞台で演説を行う。その中で、2月から市民戦争化しているリビア情勢の将来についても語ると見られている。今総会で国連は、リビア暫定政権の支援を容認し、早急な治安回復と選挙の実施を催すような議決をすると報道されている。
 午後は、フランスのサルコジ大統領、英国のキャメロン首相ら要人と相次いで会談することになっている。
 22日は福島原発事故による大量の放射能漏れという現状を受けて、原子力の平和利用に関する安全性を首脳レベルで協議する会議に出席する。大統領府のロドリゴ・バエナ報道官はG1の取材に答え、「安全には最大限の注意を払いつつ、平和利用を目指す原子力エネルギーの活用を維持するとの方向性が話し合われるのでは」とのべている。