ニッケイ新聞 2011年9月21日付け
パラー州の刑務作業所内で14歳の少女が複数の囚人から4日間に渡って強姦されたと訴えた件で、同州刑務所システム専務理事のフランシスコ・モッタ・ベルナルデス少佐が責任を負わされて20日に解雇されたとG1サイトなどが報じた。17日にはシモン・ジャテネ州知事(PSDB)の命により、同刑務所の所長および職員20人が解雇されていた。
この件の捜査を開始した連邦検察省は、州都ベレンから約50キロ離れたサンタイザベル市の農村部にあるヘレノ・フラゴゾ刑務農業作業地区内で事件は起きている。当時350人の囚人が刑務作業に従事していた。
被害者はそこを17日早朝5時に逃げ出し、午後6時頃に警察に駆け込み、「他に2人(3人との報道もあり)の未成年の少女がいた」と証言している。市警は現場に急行したが、他の被害者と思しき少女の姿はすでになかった。
捜査官によれば、ある女性が、囚人と関係して料金を貰う売春をしないかと少女らを誘った。この少女はベレン在住で、女性の車で同刑務作業所まで運ばれた。この勧誘者の女性が誰かはまだ判明していない。警察では、同じルートで麻薬や禁止品が持ち込まれていた可能性を疑っている。
強姦されたかどうかなどを証明する医療検査を少女は受けており、今週中には被害の詳細が判明するという。