ニッケイ新聞 2011年9月21日付け
華道会家元池坊のブラジル4支部(ブラジル支部、南米支部、ラ米橘支部、パラナ支部)は日本から森部隆・池坊中央研修学院教授(59、福岡)を迎え、教授者を対象とした講習会を今月20〜22日まで、北海道協会会館で行っている。
講習は、現宗匠の池坊専永45世が発表した現代様式の立花新風体、生花新風体のほか、洋花と和花を取り入れた自由花について午前に講義、午後に実技。デモンストレーションもある。
講師を派遣は今年で30年目。田中涼華ラ米橘支部長は、「池坊生け花の伝統と流行を知る絶好の機会。毎年の楽しみ」と話す。
3度目の来伯となる森部教授は、「宗匠の『数少なきは意味深し』との言葉通り、生け花の持つ引き算の美しさを伝えたい」と意気込んでいる。すでにアルゼンチンでも指導を行い、22日に帰国する。