ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | サンパウロ市の野外広告復活へ=バス停などに限定し承認

サンパウロ市の野外広告復活へ=バス停などに限定し承認

ニッケイ新聞 2011年9月23日付け

 2007年1月に施行されたシダーデ・リンパ法によって大型野外広告が禁止されていたサンパウロ市で、市議会は21日にバス停などに限定した形で再び設置する事を承認する法案を可決した。
 市が管理するバス路線のうち、街路時計に付属した4米平米の野外広告1千カ所、バス停留所の屋根や壁の広告2万3千カ所、バス停の柱広告1万9千カ所が承認され、一気に町が賑やかになりそうだ。
 これは、公共の建設物や街路時計の維持費用の財源として期待されていると同時に、空気の状態、渋滞監視装置、街路監視カメラの設置により、街路の適切な情報が政府機関に届けられる機能を持っている。
 カサビ市長は2日、街路時計の維持管理会社と100万レアルで1年以上の契約を結んだ。現状ではたくさんの時計が止まったり、壊れたり、まったく間違った時間を示したりしている。各街路時計は月277レアルの維持費がかかると見られている。
 シダーデ・リンパ法は08年に再選した同市長の旗印ともいえる政策で、当時、1万5千カ所以上の野外広告を撤去させた。監視職員を配置し、07年1月から毎週平均19件、54万レアルの罰金を納めさせていた。