ニッケイ新聞 2011年9月27日付け
今年はウクライナ移民120周年だったが、この10月15日から来年6月まではイタリア移民130周年となるのに当たり、伊伯交流年として盛大に祝うための準備が急ピッチで進んでいると25日付けエスタード紙などが報じている。
交流年のテーマ曲も用意されており、歌うのはジルベルト・ジル元文化大臣とイタリア有名歌手イレーネ・グランジだ。交流年イベントは文化だけでなく、経済、社会のそれも含めて約500も予定されている。
15日にリオ市セントロのシネランジアで行われる開会式を皮切りに、翌16日にはサンパウロ市、ポルト・アレグレ、マナウス、ベレン、サルバドール、フォルタレーザ、ブラジリア、ベロオリゾンテなど全伯主要都市で、デザイン展、映画上映会、サンパウロ市ファッションウィーク特別展などが続々と企画されている。
ロゴマークは、イタリア系子孫で有名広告代理店経営のワシントン・オリベッチ氏が担当し、ローマのコロッセウム(円形闘技場)とコルコバードの丘のキリスト像を合わせたものをデザインしている。
ジェラルド・ラ・フランセスカ駐伯イタリア大使は、「最初の1カ月だけでイベントのためにブラジル内を1万9345キロも移動する。イタリアの橋から端まで16回も行ける距離だ。イタリア側でも多くのイベントが予定されている」と今から浮き足立っている。