郵便と銀行のストで混乱=月末支払いに困る消費者=2aVia請求で対処を
ニッケイ新聞 2011年9月29日付け
28日でスト15日目に突入した郵便局に続いて、同日から全伯25州の4191銀行支店までストに入った。月末に集中する支払いはどこで、どうするのか。請求書が届かなければ払わなくていいのか。市民を戸惑わせる状況になってきている。
全伯には約2万支店の銀行があり、ストに入ったのは20%のみ。それ以外は通常通り営業しているので、開いている銀行を探すのが一番早い。 銀行窓口がストで閉まっていても、ATM機(現金自動預金支払機)が動いていれば、そこで支払うことができる。もしくは、ロテリア、インターネット、場合によってはスーパーのレジでも支払うことができる場合がある。
なお、銀行労働者組合が求めているのは、雇用主側の提案である年8%昇給に対して、12・5%。「8%ではインフレを差し引いた実質昇給は0・56%に過ぎない。5%昇給を」と叫んでいる。
問題はむしろ郵便ストによる請求書の遅れだ。大事なのは、支払期限の前に手続きをすること。
では、郵便のストによって請求書が届いていない場合にどうするか。電話代や電気代などはその会社のインターネット・サイトを通して2通目の請求書(セグンダ・ヴィア=2a Via)が印刷できることが多い。
もし、出来ない場合は、その会社に電話して支払期限の延期を請求するか、セグンダ・ヴィアをFAXで送ってもらう必要がある。もしくは、その会社の最寄りの支店で支払うことが可能かどうか消費者係でたずねる事だ。
郵送されるクレジットカードの請求書も遅れており、消費者の頭を悩ませている。G1サイトによれば、自分で郵便局の集配局にわざわざとりに行った男性が、その部署の責任者までストでおらず、途方にくれた話を紹介し、その男性の「遅れた分の利子は誰が払うんだ」との声を紹介した。
消費者保護基金(Procon)は、「請求書が郵送されなかったからといって、支払う義務がなくなるわけではないので要注意」と呼びかけている。
請求する側の企業は、消費者が郵便ストによって損害を受けないよう、郵送する請求書以外の支払方法をあらかじめ用意しておく事が義務付けられており、それが無い場合は同基金に苦情を申し立てる事ができる。同基金(通称プロコン)の相談電話番号は151。なお、各地にプロコン支所があるので、そちらで相談のこと。