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PSD=ほぼ確実に第3位政党へ=カサビ「中道派」と再定義=現状は48下議、2上議=14年に憲法改正を提唱

ニッケイ新聞 2011年9月30日付け

 社会民主党(PSD)の設立が高等選挙裁判所(TSE)で承認されてから一夜明けた28日、ジルベルト・カサビ党首(サンパウロ市長)は新党の位置づけについて、「中道派で2014年には憲法の改正を行う予定だ」と提唱したと29日付エスタード紙が報じている。

 新党に議員数の3分の1を奪われたのが民主党(DEM)で、今後さまざまな局面で新党との激しい攻防が予想される。民主党は野党であり、その方針に反発した議員らが飛び出たという経緯から、与党寄りの政党との見方が強くされていた。
 それに関連して、今年3月にPSD結成を発表した直後、カサビ党首は「PSDは右派、左派、中道派ですらない」と公言した事で物議を呼び、反対派から「それなら何か」と批判や冗談の的になっていた。
 今回改めてこれに答える形で、28日放送のTV・グローボの「ボン・ジア・サンパウロ」でカサビ党首は、「中道派だ」と定義しなおし、与党との関係を「自主独立。連邦政府との関係は是々非々の立場で臨む」と曖昧にした。
 首都では28日、同党初の会合が開かれ、国会への提案「国家への声明」が発表された。同党は、2014年に憲法改正のみを討議する特別な議会を召集し、ブラジル憲法のマグナ・カルタ(綱領)を改正する事を目指すという。カチア・アブレウ上議は「政治や税制改革を進めるためには、それが必要」と説明する。
 PSDは、カサビサンパウロ市長、ギリェルメ・アフィフ・ドミンゴスサンパウロ州副知事、クラウジオ・レンボ法務局長をはじめとする政治家らが中心となって設立された。今回の認可によって、2012年の地方統一選挙への出馬が可能となった。
 PSDに加盟している下院議員の数は既に48人に達しており、上議2人、州知事もいる。現在の第3政党はPSDBの52下議だ。でも今後、新たに16人の議員がPSDに加わり、最終的にはほぼ確実に合計55〜60人に達すると予想されている。
 そうなれば労働者党(PT、86人)、民主運動党(PMDB、80人)に次いで3番目の大政党となり、いきなり国政を左右する存在になる。
 一方、野党のDEMは、PSD設立が承認された直後、連邦最高裁判所(STF)に新党設立の無効を求めて起訴する方針でいたが諦めている。ブラジル労働党(PTB)は高等選挙裁判所の判決に対して疑問があると発表しており、過去に政府与党としてPSDが存在していたため、同じ名前の党は設立されるべきではないと説明している。

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