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大耳小耳

ニッケイ新聞 2011年9月30日付け

 グロリア街とガ・ブエノ街に挟まれたバロン・デ・イグアッペ通りで一時期、毎日のように不法投棄が行なわれていた。それも魚など海鮮系のゴミで毎朝悪臭プンプン。バンデイランテス病院の前なのに不衛生この上ない。通行人も鼻をつまみ、顔をしかめて足早に通り過ぎていた。心ないレストランかと思っていたのだが、犯人捜しをした知人によれば、何と日本人商店主の仕業。来月から始まる『リベルダーデ美化運動』の旗振り役の野村市議は、「日本人はゴミを捨てない」というが…。民族を分け隔てない意識改善キャンペーンに期待。
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 GVの日系人の卒業生は画家だけではない。元文協会長の山内淳氏は7年在籍し、52年に電気技術科を卒業した。サンパウロ市内で寄宿し、電車で1時間かけて通ったそう。「たまに運賃をごまかして電車に乗っていた」と笑っていた。午前中は授業で、午後は実習だった毎日。山内氏はその後大学に入学したが、「職業学校なので一般教養には力を入れなかった分、受験勉強に苦労した」という。その他、元人文研所長の故・田中洋典氏も卒業生だ。
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 お酒はぬるめの燗がいい♪ 肴はあぶったイカでいいー。コロニアでも人気の「舟唄」で知られる八代亜紀さんだが、国内外で活躍する画家の顔も持つ。二科展にも入選、88年、フランス画家の登竜門「ル・サロン展」に初出品で入賞、5年間連続入選している。来伯は83年以来、画家として何かインスピレーションを受けるかも!?