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USP=法学部が学長反対運動=「好ましからぬ人物」

ニッケイ新聞 2011年10月1日付け

 サンパウロ総合大学(USP)の法学部教授会は29日、満場一致で元法学部長のジョアン・グランジノ・ロダス総長を「ペルソナ・ノン・グラッタ(好ましからぬ人物)」と判断したと8月30日付伯字紙が報じている。
 教授会は、同大学の学生や従業員、教授が会員となっており、ロダス学長が元法学部長だったことから、「法学部にもっと注目するべき」と学長がこれまで行ってきた措置の報告書を検察庁へと提出する。
 同法学部によれば、学長が大学批判の書類作成のために公的資金を使用したり、図書館を閉鎖したことなど捜査に値する点だという。
 今回ペルソナ・ノン・グラッタと判断されたことに対して、「法学部が文句をつけるのは当たり前。USPの全学部の中で2010年から2011年にかけて、最も予算を使わなかったのは法学部だ」とロダス学長は説明しており、「与えられた資金を使っていないからだ」と話した。
 これに対し、「ロダス学長が法学部長だった2009年には、予算の41%が使われなかった」とマガリョエンス部長は批判しており、「誰かがペルソナ・ノン・グラッタと判断されるなど、軍事政権を支援した学長の時代でも無かった」と述べている。