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ニッケイ新聞 2011年10月1日付け

 90年に一介のデカセギとして訪日し、会社を立ち上げた斉藤俊夫さん。農業、貿易といろいろな事業を手がけた末、人材派遣業で成功を手にし、今では学童保育、スポーツセンターと多角経営化するに至った。農業ではナス、ホウレン草、オクラ、マンジョッカなど多品種を栽培しており、中でも深谷ねぎの生産量は埼玉県2位を誇るという。危機をチャンスに、大震災ですら自らを磨く機会にした斉藤さん。工場者だけでない日系ブラジル人の姿を、もっと日本の人に知ってほしいものだ。
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 全日本コーヒー協会では今日10月1日を「コーヒーの日」に制定している。世界一の生産量を誇るブラジルでのコーヒーの実の収穫が9月に終了し、国際協定で決められた新年度が10月に始まることから1983年に定められた。ちなみに国際コーヒー機関によれば、消費量世界一はアメリカで、ブラジルが2位に続く(日本は4位)。ところが一人あたりの消費となると、欧州ルクセンブルクが首位に。何と年間2740杯、一日に7・5杯飲んでいる計算。