ニッケイ新聞 2011年10月4日付け
ヴィア・クァトゥロ(Via Quatro)社が運営するサンパウロ市地下鉄4号線(黄色)で3日早朝、信号システムに技術的な問題が確認されたことによって運行開始時間に遅れが生じ、7万5千人に影響を及ぼしたと同日付フォーリャ紙サイトが報じている。
同社のルイス・ヴァレンサ社長によると、問題は午前2時ごろ作業員によって検出されており、4号線全体の運行を妨げることになったという。「システムは完全自動で地下鉄が安全に運行するために運転手を補助するものだが、その補助の部分で問題が確認された」とヴァレンサ社長は説明している。
通勤ラッシュの時間帯ということで、Paese(緊急事態時企業援助計画)により、地下鉄利用者のために12台のバスが提供された。「完璧な対応ではなかったが、バスは地下鉄が運転停止中の利用者の必要を満たした」と同社長は述べており、「Paeseはまだまだ調整が必要だ」とコメントした。
また、ヴァレンサ社長は今回の問題が9月15日に開業されたばかりのルス駅とレプブリカ駅の間で起きたことを明らかにした。これらの駅が開業してから、セントロ〜パウリスタ大通りまで3分で行けるようになった。しかし、その一方、他の線との乗り換えを行える駅での混雑が続いており、他にも3号線(赤色)のセ駅の混雑も解消されていないと言う声も出ている。
信号システムの問題は午前8時頃に解決されており、通常運行時間から約4時間遅れの8時18分に運行が開始された。