ニッケイ新聞 2011年10月4日付け
南大河州衛生管理局は9月30日、同州全てのチョコレート飲料「トジーニョ(Toddynho)」のロットを回収すると発表した。同飲料を飲んで口内に火傷を負う事件が南大河州で10件、サンパウロ州内陸部で2件の計12件確認されたのが原因。また、衛生監督庁(Anvisa)は、サンパウロ州衛生管理局に対し、大サンパウロ圏グァルーリョス市内の生産工場の調査を要請した。問題となったのは賞味期限が2012年2月19日の商品で、同庁が注意を呼びかけている。衛生監督庁によると、同飲料は食品にしては相当高いph13・3を記録していた。企業側は、生産中に誤りがあったことを認めているが、一体何をどうしたらこんな強いアルカリ性が飲料に混ざるのだろうか?
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パラナ州パラナグア市で9月30日、同市の港に停泊していたトルコ国籍の貨物船に9月19日から監禁されていたナイジェリア人9人の上陸が許可された。彼らは貨物船の舵の部分に掴まり、アフリカ大陸から9日間かけて大西洋を横断。途中で食物や水がなくなり船員に助けを求めて救出されたが、ブラジル到着後、不法入国の疑いで入国を拒否された。ナイジェリア人達は港が近くなった時点で船員といさかいを起こし、船の一室に扉を溶接されて閉じ込められていた。舵の部分に必死に捕まりながら大西洋横断後というのにエライ目に遭ったものだ。