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ニッケイ新聞 2011年10月4日付け

 スザノ福博村入植80周年式典に先立ち、村会役員など約20人が09年に閉鎖された福博寺を訪れ、境内に設置された「萬鶏菩提」の石碑に祈りを捧げた。同地で蔓延した感染症・マレック病のため処分された鶏を供養するため70年に建立されたが、閉鎖とともに管理者が居なくなり、現在唯一の養鶏家である井野一彦さん(68、茨城)の土地へと移設が決まっていた。「先人の思いがこもった石碑。養鶏場が続く限りお祈りを続けたい」と井野さん。
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 福博村会が行う実態調査の結果、村外で生活する出身者の写真も展示。大浦文雄顧問は「減少に歯止めはかからないが、上野ジョルジ現会長のように村会の後継者は育っている。これからは村を出た出身者との結びつきを強め、この村を皆の心の故郷にしたい。その一環として、出身者から写真を集めています」と写真を眺めていた。
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 民謡の祭典で日語の司会をしたのは、ハワイ、ブラジルのコロニアに残る沖縄の伝統芸能について調査・研究している沖縄県立芸術大学博士課程の遠藤美奈さん(30、静岡)。古典音楽を学び、沖縄県人会85年記念式典ではうりずん会のメンバーと共に三線を披露していた。2ヵ月半滞在し、先月26日に帰国した。今回は、50年代、研究のためブラジルを訪れた音楽研究家の山内盛彬、宮古島市出身で作曲家の金井喜久子両氏の足跡を辿ることができたといい、「充実した滞在でした」と笑顔。