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郵便局ストはいつ終結?=組合員が労使間の合意拒否

ニッケイ新聞 2011年10月6日付け

 9月13日夜始まった郵便局職員のストは、4日の労働裁判所での労使交渉で合意が成立した事から、5日で終結と考えられていたが、5日の総会では合意を拒否する組合が続出。少なくとも6日はストが継続されるようだ。
 4日の合意成立は5日付伯字紙での取り上げられ、5日でスト終結と報じられたが、同日付各紙サイトによれば、8月分給与から6・8%の調整を行い、10月からは80レアルを上乗せ、ストを実行した21日の内、15日分は給与の減額対象から外すなどの合意を組合員達が拒否。
 実質的な給与調整としては400レアル、初任給は806レアルから1635レアルに引上げ、1日30レアルの食事手当てと基礎食料品セット分として200レアルを要求というから、4日の労使間合意に納得するはずもなく、6日の総会でもスト終結とはならない可能性も出てきた。
 21日間のスト参加者は、公団側の発表では11万人の内の23%。組合側は70%が参加していると発表している。
 長期にわたるストで滞留している郵便物は1億3600万点。スト終結の暁には土日返上で正常化が図られる予定だが、扱い量が多いサンパウロ州やリオ州、バイア州などでは正常化により多くの時間を要すると見られている。