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5人組が警備会社襲う=奪い去った銃器108丁

ニッケイ新聞 2011年10月7日付け

 サンパウロ市西部のブタンタンで4日、5人組が警備会社を襲い、銃器108丁と弾丸などを奪うというサンパウロ州では今年最大規模の武器盗難事件が発生と5日付伯字紙が報じた。
 連邦警察を装い、「書類を届けに来た」と聞いて門を開けにきた職員を2人がかりで制圧した犯人達は、見張り役の一人を残して4人で侵入。
 職員3人に暴行し、家族を殺すと脅した犯人達は、職員らを防犯カメラのコードで縛り上げ、拳銃やカービン銃108丁と、銃弾3200発、防弾チョッキ12着を奪って逃走した。
 警察によると、犯人達は、同社の情報は警官から得たもので、会社が給与をきちんと払わないから盗むと話しており、6月に解雇された職員の名前も口にしたという。
 同社は銃器で装備した職員による荷物運搬車の警備を行っているが、顧客は2件のみ。連邦警察への営業許可の更新もされていなかった。
 サンパウロ州では09年、リベイロン・ピレスの射撃訓練施設で119丁の銃器が奪われ、少なくとも2丁がリオの犯罪組織の手に渡るという事件も起きている。警察は銃器や犯人の捜索と共に、被害に遭った警備会社の実態調査にも乗り出す意向だ。

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