バラー州=ベレンでナザレ大祭開催=世界最大級の宗教行事=200万人以上が大行進
ニッケイ新聞 2011年10月11日付け
パラー州ベレン市で8日、ブラジル三大祭りの一つとされ、世界最大級のカトリック宗教行事の「ナザレ大祭(シリオ・デ・ナザレ)」が開催され、聖母像を一目拝もうと200万人以上の巡礼者が参加したと10日付伯字紙が報じている。
同祭は1793年9月8日に初めて行われ、以来219年間、毎年開催されている。現在では、10月の第2日曜日に聖母ナザレ像をカテドゥラル・ダ・セー教会からナザレ大聖堂まで運ぶ大行進が行われ、願かけや願いが叶ったことを感謝するために、何百万人もの巡礼者が集まる。
今年は、3・5キロの行進に約230万人の巡礼者が参加。少しでも祝福を受けようと沿道で待ち受ける人々の間を、願いが叶ったと喜ぶ人々約7千人が、像を運ぶ土台に結び付けられた400mのロープにつかまって進んでいく。
大行進で聖母像が見えると、紙ふぶきが舞い、人々は手をかざし、一心に祈る。聖母ナザレへの感謝の表現方法も、ロープにしがみつく、ひざまずいてナザレ大聖堂まで歩く、大声で歌うなど様々だ。
街のいたる場所では一週間ほど前から飾り付けが始まり、巡礼者の中には、ベレン市まで数百キロもの道のりを歩いて来る人もいる。
そもそも、起源となる聖母への信仰は、1700年代にパラッシオ・デ・ソウザという男が、現在、ナザレ大聖堂があるムルックという小川の岸で聖母像を発見したことから始まった。
彼は、その聖母像を家へと持ち帰ったが、不思議なことに翌日には元の場所へと戻っていた。そのたびに家へと持ち帰っていたが、同じ現象が何回も続いた。
神からの印と解釈した男は、聖母像を初めて見つけた場所に現在のナザレ大聖堂の原点となる礼拝堂を建設。その話を伝え聞いたたくさんの人々が、聖母の奇蹟と恩恵を求めて訪ねるようになったのが聖地巡礼の始まりだと言われている。