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サンパウロ市=車を広場や道端に放置=不正なマノブリスタ逮捕
ニッケイ新聞 2011年10月11日付け
サンパウロ市ヴィラ・マダレナ区で6日、市警が前代未聞の作戦で、不正な駐車サービス(Valet=バレットパーキングサービス)を行っていたマノブリスタ(駐車係)8人を現行犯逮捕と8日付エスタード紙が報じている。
同区のバールやレストランの常連客は、15〜20レアルを支払い、車を駐車場に出し入れしてもらうサービスを利用する人が多いが、実際には薄暗い道や広場、時には歩道の上に放置していたことが判明していた。
アウド・ガリアノ・ジュニオル警部が率いる調査その他記録部署(Dive)による不正サービスの事前捜査は約一カ月前から行われており、アスピクエルタ通りを中心に、不正な駐車サービスを提供している企業が複数識別されていた。
同作戦には、警察官65人と警察車両20台が使われ、サービスを利用していた顧客一人一人に事情説明がなされた。「ノートブックや書類が車内にあるから道に止めないでくれって頼んだのに」と現状を知ったサービス利用者はコメントしている。
同紙によると、サンパウロ州には駐車サービス企業が約600存在しているが、実際に正しくサービスを行っているのは2%ほどだという。
市警ツーリスト専門警察署(Deatur)のオズヴァルド・ゴンサウヴィス署長によると、逮捕された8人には転売詐欺で1〜5年の実刑と罰金が課せられるという。
また、8人しか逮捕されなかったことについては、不正なサービスを提供している企業が多すぎて、すべてを取り締まることは不可能だったという。